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旅行仲間のハイパーさんの奥さんからお借りした「説日語」という本の初版がそれである。中国では5万部売れ、この内容を真似した本も数多く出版されたようで、巻頭言には「この模倣本が多数出版されたのは嘆かわしいことだ」という趣旨の文も書かれている。 しかし、真に嘆かわしいのは(笑)間違いだらけの日本語表記である。本編は3行1組の構成となっていて、1行目が中国語、2行目が日本語表記、3行目は日本語の読みを漢字に当てはめた、あたかも万葉仮名のような表記(もちろん漢字の読みは中国語読みであるが)となっている。このうち3行目の音表記は日本語の発音に即して割とちゃんと書かれているそうなのだが、いかんせん2行目の日本語が嘆かわしいほど、いやいや思わず笑いが込み上げてくるほどめちゃめちゃなのであった。 もっともその間違いも版を重ねるごとに訂正されてきているそうで、とにかく面白いのは初版本らしい。世の中に5万部出てしまった、言い換えれば最低5万人の中国人に間違った日本語文字を教えてしまった初版本の一部をここで紹介しよう。
他には「です」が「ごす」に化けたり、「すき」が「すさ」になったり、「どこ」が「どて」になるケースもあちこちにある。
このほかにも崩れた会話が本の中で盛りだくさん。「であんをさぃ」「どうもありがとうごぎぃました」「すみませんね、ご面倒ゑぉかけました」「ね元気ぞすか」「ね茶を飲みたい」「ねをかが空さました」「何の意見があれげなんなりとぉっしょっテくださぃ」「てれがあれとり上等ごす」「ぴっそりごす」「ちよっトずそずわ(おたずね)しますが」「もしもし、でなた様ですが」「どこか具合でも悪いのですか - びょきえです」「熱がめりますか」。特に傑作なのが「すみませんが、ててはどてですか?」「まょろけ何曜日ごすが」「たろたろ失礼しまず」などなど。「丁寧に客ああしらう」 という丁寧なんだかぶっきらぼうなのだか分からない例も。
日本円を「日本丹」と間違えている例も。こうして見ると、中国人にとってはひらがなやカタカナというのはいかに難解な存在であることかということをしみじみ感じさせられてしまう。さしずめ私たちにとってもアラビア語の文字がミミズのはったような線にしか見えない……というのと同じ感覚なのだろうか。ハングル文字なんかも微妙な線の長さの違いで全然違う文字になってしまうといったようなことがあるらしいが。 最後に、機械・電気・IT等々の世界で活躍する技術屋さんについては、この本の中でこう呼ばれております。
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関連リンク |
台湾に旅行した時にも間違いだらけの日本語の商品を見つけて仲間と大笑いした事もありましたが、この本も始めてみたときには大爆笑でした。ただ、この本もその後改版を重ねて次第にそれなりにまともな日本語の載っている本へと変わっていったようです。その後私が中国に旅行し、手にした版の「説日語」の話は改めて別の章で。