常磐炭鉱廃線跡探訪

(2002/04/15記・2002/08/25追記)


北茨城に眠る常磐炭鉱線の廃線跡を探訪してきました。

大部分は既に道路やあぜ道と化していましたが、そんな中に現役当時の姿のまま残っていると思われる建造物や、土に埋もれて今でも残る線路などを見ることが出来ました。その模様を以下にまとめましたのでご覧下さい。


○常磐線南中郷駅付近

常磐線南中郷駅は現在では旅客線のホーム1本だけのごく普通の駅。しかしその隣には広々とした空き地があり、かつてここに貨物のヤードがあったことが想像出来ます。その空き地の片隅にある工場の敷地内に廃墟と化したこんな建物が残されていました。あたりは草ぼうぼうでした。


南中郷の工場の敷地から廃線跡らしき1本の道が延びています。道は未舗装の状態でカーブを描いた後、別の道路と交差してその先はまっすぐと延びる舗装道路となっていました。サイクリング道路ではないにしても、車で通るにはちょっと辛そうな幅の道になっているのがいかにも線路跡の転用といった感じ。



○中郷福田付近

南中郷から続く廃線跡は、それからあぜ道として残っていたり道路に転用されていたりして姿を変えていました。一見何の変哲も無いような道に見えるものの、道の脇には結構枕木が転がっているのが見られます。

そしてその終点と思われる場所に残っていた貯炭場跡と思われる建物。線路は取り払われていましたが、建物の方はほったらかしにされたようにそのままの形で残されていました。


貯炭場の建物は一番近くにあるもので道路のすぐ隣に残っています。



○中木皿付近

一番充実(?)した常磐炭鉱の廃線跡を見たいのならここ。切り通しの路盤がそのまま残る箇所です。道幅といい、カーブの描き方とといいいかにも線路跡と行った雰囲気が感じられます。後方に見えるのは道路に転用された区間。常磐自動車道の袂に向かって細い道がまっすぐと続いています。そして更に写真手前側に進んでいき、道路を横切った先には……。


何故か十数メートルだけ、線路がそのまま取り残された箇所を発見。

川の手前で線路は途切れていますが、線路は更に川を渡り先に続いていたようです。川には橋脚が残されています。


線路が残る区間を逆方向(川がある方向)から撮影。写真奥の方が路盤だけが残る切り通しの線路跡、手前側が川です。何故ここだけ線路が残っているのは謎。目の前に公園があるので、子供達に「かつてここに鉄道が通っていた」事でも伝えたかったのでしょうか。それとも付近住民の要望でもあったのか(まさか)。……と言いつつ、単に保有会社が撤去を忘れただけのような気がしますが。


川を越えた廃線跡は、その先しばらく雑草に覆われた築堤となって続いていきます。やがてその先再び線路の残された区間にさしかかります。このあたりから複数の線路が並んで残されています。


並んだ線路が見え隠れしている区間。

近所には炭鉱会社の社宅と思われる団地があり、ここに駅か信号所があって、石炭を積んだ貨車が行き交っていたのではと推測。もしかしたら旅客輸送もしていたのかも。今では最寄りのバス停も遠く、住民の足はもっぱら自家用車と思われます。


線路の下の枕木も少しだけ姿を現していました。土を掘り起こせば当時のままの線路が姿を現すのかも。


廃線跡をたどる参加者の姿。線路はこの先畑の下に埋もれて姿が見えなくなりました。


このあたりまで来ると線路は畑の下に隠れて見えなくなりますが、排水溝のあるくぼみの部分だけ、ちょっとだけ線路が顔を覗かせていました。ここから先の方へは路線の路盤すら何処にあるのか見つけることは出来ず、ここが終点だったのか、あるいはこの先更に線路が延びていたのかは分かりませんでした。



○更に重内方面への廃線跡があったのだ(2002/08/25追記)

上記のレポートは中郷と中木皿付近の路線を訪ねて終わってしまいましたが、実は中木皿のすぐ近くから重内方面への廃線跡も延びていることが後になって判明しました。以下のレポートは8月半ばに帰省ついでに訪ねた重内方面への廃線跡のレポートです。

上記「中木皿」のレポートで触れられている「川の橋脚」とは道路橋を挟んで反対側に、重内方面に向けての別の橋脚が残っていました。この橋脚の延長線上は公園となっており、その公園の向こうから重内方面へと続く路線跡が始まっています。


重内方面への道路をたどっていくと、すぐに橋桁がそのまま残されている場所を発見。


道路と並行して、こんな路盤の跡が重内までひたすらまっすぐ続きます。よく見ると路盤跡には枕木も残っています。


元々は踏切だった箇所? 僅かに線路が残る区間。


やがて多分炭鉱線の終点だったと思われる工場に到着します。その直前のところで、再び橋桁が残された場所がありました。橋桁の上には枕木も放置されています。工場の方は今でも現役のようです。



2009年の補足説明

妻の実家がある地元の廃線跡です。さすがに炭鉱線の廃線まで把握はしておらず、話を聞かされるまでこの存在も知らなかったので、そういう意味では結婚したおかげで行くことが出来た廃線跡かも(笑)。

常磐線沿線はここのほかにも炭鉱線とか軽便鉄道とか結構あったみたいで、妻のお母さんから「軽便鉄道に乗って学校に通っていた。」みたいな話を聞いたこともあります。つくづくその鉄道の現役のころをこの目で見てみたいと思う今日このごろです。



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